公開日 2022年11月08日
10月29日(土)、御明神公民館において「御明神みらいづくり座談会(主催:御明神地区地域運営組織設立準備委員会)」が開催されました。同会は、地域の暮らしに関わる一人ひとりの意見をさらに深堀りし、御明神地区における地域運営組織の設立につなげるために開催されました。
平子田由則委員長の挨拶のあと、総務省の地域力創造アドバイザーである、特定非営利活動法人都岐沙羅パートナーズセンターの斎藤主税氏を進行役として座談会が開催されました。前回の座談会では、「10年後心配なこと」、「10年後地域どんな暮らしをしていたいか」を参加者同士で共有し、それぞれが思い描く10年後を現実のものとするために足りないことが話し合われましたが、今回そのまとめが発表され、理想の御明神の実現を阻んでいる要素が明らかになりました。
【阻んでいる要素】
1.楽しいことだけでなく、困っていることを一緒に考え、助け合えるようなコミュニケーション・対話の機会が足りていない。
2.今までのやり方に固執せず、多様な意見を受け入れ、自分たちで決めて実行するという意識と仕組みが整っていない。
3.誰もが心身共にいつまでも健康でいられるような地域での取り組みが足りていない。
4.安定した収入が得られ、将来に夢が持てるような農業になっていない。
5.子ども・若者が地域に残り、誰もが安心して暮らし続けられる環境(働く場・経済的な余裕)が不十分である。
今回は、明らかになった理想の御明神の実現を阻んでいる要素をもとに、「御明神のみらいを自分たちの手でつくるためのアイディアを考える大妄想大会」と題して、自分たちでできそうなことのアイディア出しが行われました。各集落からの参加者や準備委員会の委員など、20代から70代の男女27名が参加し、5つのグループに分かれて、「ラインアプリ勉強会の開催」、「雪で発電」など、自由な発想で173のアイディアを出しました。
アイディア出しのあとは、「これは面白い!やりたい!」といった視点や、「これはすぐにできそうだ!」といった視点で、参加者によりそれぞれのアイディアへ投票が行われました。「中高生が悩み相談できる場所づくり」や「竜川の活用(BBQなど)」など、さまざまなアイディアに得票が集まりました。
次回の座談会では、今回出された「アイディア」をもとに、アイディアを実行していくための体制の骨格を考えていく予定です。第3回の座談会は、11/12(土)13:30~に予定しています。
※地域運営組織…「地域の生活や暮らしを守るため、地域で暮らす人々が中心となって形成され、地域内のさまざまな関係主体が参加する協議組織が定めた地域経営の指針に基づき、地域課題の解決に向けた取り組みを持続的に実践する組織」(総務省「暮らしを支える地域運営組織に関する調査研究事業報告書」より)