公開日 2021年08月31日
更新日 2021年08月31日
令和3年8月18日奥産道、20日滝ノ上周辺にて、環境省十和田八幡平国立公園管理事務所と雫石町が主催し、特定外来生物オオハンゴンソウの防除活動を実施しました。
岩手県独自の緊急事態宣言を受け、両日とも環境省職員、町職員、岩手県自然保護管理員、岩手山パークボランティア約20名に参加者を限定し、検温実施やマスク着用、ソーシャルディスタンスの確保といった新型コロナウィルス感染症予防対策を行いながら、2時間程度の作業に当たりました。
奥産道では幼体786本・成体228本、滝ノ上では幼体523本・成体499、合計2,036本の防除を行いました。
参加者からは「自然公園内では活動開始当初から1/3程度の量にはなったものの、今後も継続的な活動が必要」との声があったほか、「今後は、自然公園内に種子を持ち込ませないためにも、自宅周辺や地域での駆除も必要になってくるのでは」との意見が上がりました。
●オオハンゴンソウについて
オオハンゴンソウは、北米原産のキク科の多年草です。日本へは明治中期に観賞用として持ち込まれたといわれていますが、現在は野生化し、町内でも道端や川原などで見かけられます。日本の生態系に重大な影響を及ぼす恐れがある植物として、外来生物法により「特定外来生物」に指定され、栽培・運搬・販売・野外への放出などが禁止されています。
種子での繁殖だけではなく、地下茎からも成長するほか、地下茎からほかの植物の成長を妨げる化学物質を出すなど、とても繁殖力が強い植物です。
7月~10月頃にかけて鮮やかな黄色い花をつけ、草丈が50cm~3mにもなりとても目立ちます。
●駆除方法について
また、ご自宅のお庭など敷地内で見かけたときは、次により駆除をお願いします。
1.スコップなどを使って根から引き抜く。(少しでも根を残すと再生します。種をこぼさないように注意。)
2.天日にさらして枯らす。(生きたままの運搬,野外への放出などが禁止されているため。)
3.袋に入れて燃えるごみとして処理する。
岩手県立大学・渋谷教授による参加者へのレクチャーが行われました。
岩手山パークボランティアと岩手県自然保護管理員は長年の経験から次々と伐根をしていきます。
参加者により駆除されたオオハンゴンソウ。乾燥後、焼却処分されます。