公開日 2019年12月17日
更新日 2019年12月17日
令和元年度の「岩手県食の匠」に、本町の松原れい子さんが認定されました(認定料理:「へっちょこ団子」)。
松原さんは12月16日、町役場を訪れ、猿子町長らにその認定を報告し、認定を受けた「へっちょこ団子」を御振る舞いしました。
へっちょこ団子を食べた猿子町長も「今は小豆を作る人も団子を作る人も少なくなった。非常に懐かしい味でおいしいです」と太鼓判を押していました。
松原さんは今回の認定に当たって「おいしいものを作りたいという気持ちでやって来ました。認定を受けられたのも関係機関をはじめたくさんの皆様方の指導があってのもので感謝したいです。岩手県食の匠の活動の目的である、郷土食をきちんと伝えていく活動を、今まで認定を受けた諸先輩方を見習いながら行っていきたいです。特に、雫石の郷土食というものを子どもたちにしっかり伝えていきたいです」と、感謝と今後に向けての決意を語っていました。
松原さんは幼少期から祖母の作る料理を食べて育ち、中学生ごろから食事の担当をすることとなったため、祖母の手ほどきを受けながら、また祖母の手元を見ながら料理を覚えていったとのことです。その祖母から教わった料理の中に今回の「へっちょこ団子」もあり、日常の「小昼(おやつ)」などを作っていく過程で技術を身につけていったそうです。
現在松原さんは、自身が平成24年に開設した工房「あぐりキッチン」で、今回認定を受けた「へっちょこ団子」をはじめ、自家製農産物を原料にした総菜や仕出し弁当を町内の産直に出荷するなど、地域食文化の伝承活動を精力的に行っています。
食の匠認定制度は、長年培われてきた地域の食文化や郷土食に関する知識・技術を受け継ぎ、その情報発信と次代への伝承ができる人を「食の匠」として認定し、その活動を促進することを目的に実施されています。
認定を受けている人数は雫石町が県内最多で、松原さんが13人目の認定となります。