復活第43回雫石裸参りが行われました

公開日 2023年01月17日

1月15日(日)、雫石町の冬の風物詩、復活第43回雫石裸参りが行われました。

43回目となる今回の裸参りには、祈願者25人が参加し、古式にのっとった装束「腰みの」「お守り」「横綱」に身を包んだ若者が雫石町上町の三社座神社から下町の永昌寺まで約1.2キロメートルの道のりを約2時間かけてゆっくりと祈願をしながら歩きました。

祈願者は寒さに耐えながら、「雫石町発展」「無病息災」「家内安全」「五穀豊穣」ののぼりなどを手にして、一歩一歩進んでいました。


【裸参りの由来】

 昔、雫石の広養寺と臨済寺の間に高嶋屋という大きな酒屋があり、また、大正時代に入っては大久保、和川と二軒の酒屋がありました。

 そんな酒屋の蔵廻りの若者たちが、新酒の上出来と商売繁盛、そして自らの健康を祈願し、

 毎年厳寒の旧12月14日、古式にのっとった藁装束を身につけ、供物やのぼりを手に持ち、

 産土神を祀る上町の三社座神社から阿弥陀様がおわす下町の永昌寺(下寺)までの道のりを、隊列を組み、足並みを揃えてゆっくりと練り歩きました。

 「神」と「仏」とに一度にお参りするのは雫石独特の形です。

 昭和7年に両酒屋が営業を止めてから中断し、昭和12~13年ごろに青年会で再興したものの再び中断。

 その後、昭和55年に雫石町青年団体連絡協議会により再興され、以来、毎年1月の日曜日に行われ、今年で41回目を数えます。

 現在は祈願内容も商売繁盛や自身の健康にとどまらず、町や地域の安全、子孫繁栄、景気回復など多岐にわたっています。

 平成30年2月、再興から40周年を記念して雫石町の無形民俗文化財に指定されました。

 

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