公開日 2020年10月16日
更新日 2020年10月16日
雫石町上空で全日空機と自衛隊機が空中衝突した「雫石事故」から五十回忌の節目にあたり、森のしずく公園の整備・改修や法人の運営への長年の支援に感謝の意を表し、一般財団法人慰霊の森(理事長:猿子恵久雫石町長)から静岡県富士市および全日本空輸株式会社へ、イスとベンチが寄贈されました。
10月16日には猿子理事長と富士市の仁藤哲副市長および全日空の伊東裕取締役をリモートで結んで寄贈式が行われ、猿子理事長より目録が贈呈されました。
今回贈呈されるイスとベンチは、町内の木工作家・和山忠吉さんがデザインしたもので、町内産のアカマツを材料に2ヶ月かけて制作されました。
富士市にはひじ掛けイスが6脚、全日本空輸株式会社にはすのこベンチが6台贈られます。
寄贈を受けた富士市の仁藤副市長は「アカマツは富士市にはない素材。市役所内の市民ホールなどに設置したいです。また、来年はぜひ雫石町に行きたいです」と、全日本空輸株式会社の伊東取締役は「事故の教訓を風化させないためにも、安全啓発のための設備である総合教育訓練室に設置したいです。映えるデザインで実際に現物が到着するのが楽しみです」と、それぞれ感想を語っていました。
デザイン・制作した和山さんも「富士市や全日空の皆さんに喜んでいただければ嬉しいです。木も喜びます」と、にこやかに寄贈にあたっての喜びを語りました。
イスとベンチは、それぞれ富士市と全日本空輸株式会社へ10月中に贈呈される予定です。
▲今回贈呈されたイスとベンチ。一番左が和山さん。
▲リモートで結んで贈呈式が行われました。全日本空輸株式会社の伊東取締役専務と懇談する猿子理事長(手前)。