公開日 2020年06月12日
更新日 2024年08月01日
熱中症とは、高温多湿の状況下で体温の調整機能や、体内の水分・塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れることで引き起こされる症状の総称です。症状が進むと、意識がもうろうとして、場合によっては死に至る可能性があります。
気温がそれほど高くない日でも、湿度が高い・風が弱い日や、体が暑さに慣れていない時は注意が必要です。
高齢者や子ども、障がいをお持ちの方は、特に注意が必要です。
熱中症は、例年、梅雨入り前の5月頃から発生し、梅雨明けの7月下旬から8月上旬に多発する傾向があります。
正しい知識で予防しながら、夏場を元気に過ごしましょう。
熱中症の症状
めまい、たちくらみ、生あくび、大量の発汗、筋肉痛、筋肉のこむらがえり
症状が進むと・・
頭痛、嘔吐、倦怠感、判断力低下、集中力低下、虚脱感などが起きます
熱中症予防のポイント
①暑さを避ける
・扇風機やエアコンで温度をこまめに調節する
・遮光カーテン、すだれ、ブラインドなどを使用し、室内に入る直射日光を防ぐ
・外出時には日傘や帽子を活用する
・天気の良い日は日陰の利用、こまめに休憩をとる
・吸湿性、速乾性のある通気性のよい衣服を着用
・保冷剤、氷、冷たいタオルなどで、からだを冷やす
・打ち水を利用する
※「熱中症警戒アラート」発表時には、外出をなるべく控え、暑さを避けましょう
②こまめな水分補給
・室内でも、外出時でも、のどの渇きを感じていなくても、こまめに水分を補給する
・1日当たり、食事以外で1.2リットルの水分補給を目安に
・大量に汗をかいた時は塩分も忘れずに
③急に熱くなる日に注意
・天気予報や暑さ指数を確認し、暑い日や暑くなる時間を知る
・暑くなりはじめ、急に暑くなる日、熱帯夜の翌日は暑さに、特に熱中症に注意が必要
・暑い日には、無理に行動しない
④暑さに備えた体つくり
・暑い日が続くと、体がしだいに暑さに慣れて、暑さに強くなります
・気温が高くなる前の「やや暑い」時期に、「ややきつい」と感じる強度で、毎日30分程度の運動(ウォーキングなど)を心がけると、暑さに慣れ、暑さに対応しやすくなります
⑤普段からの体調管理
・バランスの良い食事をとり、しっかり栄養補給をする
・十分な睡眠をとる
熱中症が疑われる人を見かけたら
涼しい場所へ
エアコンが効いている室内や風通しのよい日陰など、涼しい場所へ避難させる
からだを冷やす
衣服をゆるめ、からだを冷やす(特に、首の周り、脇の下、足の付け根など)
水分補給
水分・塩分、スポーツドリンク・経口補水液などを補給する
(環境省 熱中症~ご存じですか?予防・対処法~リーフレットより抜粋)
自力で水が飲めない、応答がおかしい、意識がない場合は、ためらわずに救急車を呼びましょう!
暑さ指数(WBGT)を活用しましょう
暑さ指数は、人体と外気との熱のやりとりに着目した指標で、暑さ指数が28(厳重警戒)を超えると、熱中症患者が著しく増加するといわれています。
暑さ指数が高い場合には、普段以上に熱中症に気を付けましょう。
熱中症警戒アラート・熱中症特別警戒アラートについて
熱中症警戒アラート・熱中症特別警戒アラートについて(環境省 熱中症予防情報サイト)(外部リンク)
①熱中症警戒アラート(熱中症警戒情報)
熱中症警戒アラートは、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境になると予想される日の前日夕方または当日早朝に都道府県ごとに発表されます。
熱中症警戒アラートが発表されたときには、いつも以上に意識をして、熱中症予防行動をとりましょう。
熱中症警戒アラート全国運用中リーフレット[PDF:1.54MB]
②熱中症特別警戒アラート(熱中症特別警戒情報)
熱中症特別警戒アラートは、広域的に過去に例のない危険な暑さ等となり、熱中症による人の健康に係る重大な被害が生じる恐れがある場合に発表されます。
具体的には、都道府県内のすべての暑さ指数情報提供地点において、暑さ指数35以上となるなどが該当します。
熱中症特別警戒アラートが発表されたときには、普段心がけている熱中症予防行動では不十分な可能性があります。
今一度気を引き締めて、涼しく過ごせる環境の確保や水分・塩分補給の準備など、準備や対応が必要です。
危険な暑さから、自分と自分の周りの人の命を守りましょう。
リーフレットなど
熱中症予防のために(厚生労働省リーフレット)[PDF:958KB]
職場の熱中症対策(熱中症クールワークキャンペーン)[PDF:649KB]
職場の熱中症対策(みんなで防ごう熱中症リーフレット)[PDF:2.48MB]
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