国登録有形文化財(建造物) 上和野馬頭観世音本堂 

公開日 2020年04月27日

更新日 2020年09月10日

上和野馬頭観世音本堂(かみわのばとうかんぜおんほんどう)

上和野馬頭観世音本堂.JPG

 

【所在地】雫石町上野

【所有者・管理者名】宗教法人上和野馬頭観世音

【指定年月日】平成28(2016)年8月1日

【建築年】大正3(1914)年

【構造】木造平屋建

【屋根】銅板葺

【建築面積】41㎡
概要】

 本堂は総欅(けやき)造りで、正面を東に向け、方3間平面に、入母屋造、平入り形式。2重軒に屋根は銅板菱葺き、正面に1間の向拝をもつ。

 特徴としては、2体の仁王像と内外の装飾彫刻が目を引く。作者は、秋田県中仙町豊川(現大仙市)出身の宮大工・高橋市蔵(1868~1945)と伝えられている。市蔵は、屋号から「円満造」と呼ばれ、また作風から「東北の左甚五郎」とも評価された人物で、北海道と東北に数々の作品を残している。

 上和野馬頭観世音は、渋民、滝沢の蒼前社と岩手郡3所の馬神として広く信仰され、また、当時、大正天皇の乗馬を献上する名馬を育成するなど、馬とともに暮らしてきた雫石の歴史と文化を示す貴重な建造物である。 

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