雫石町指定文化財 民俗文化財(有形)奉供養庚申塔

公開日 2020年11月12日

更新日 2020年11月26日

奉供養庚申塔(ほうくようこうしんとう)

 

  

 

奉供養庚申塔.jpg奉供養庚申塔碑文.jpg
【所在地】

  雫石町長山川母渕

【所有者・管理者名】
  個人

【指定年月日】
  令和2(2020)年9月23日

【年号(刻銘)】

 延宝8(1680)年9月4日
                                                            
【概要】
 昔は年や日を、甲乙丙丁などの十干と子丑寅などの十二支を組み合わせた60通りの干支で表した。その庚申(コーシン、かのえさる)の日に行うのが庚申待の行事である。中国から伝わった庚申信仰に基づくもので、時代と共に形を変えながら、江戸時代には集落ごとに集まって家内安全や子孫繁栄、豊作などを祈るなど多様な形に変化を遂げた。

 昔の庚申待は、道の辻で拝み庚申塚を築いたものと言われ、石を彫刻する技術の普及と共に石碑を建立するようになった(雫石町教育委員会(1974)雫石の石碑)。

 雫石町内には、「石碑」と呼ばれるものが556基(平成23年度町教委調べ)あり、この「奉供養庚申塔」は、その中で最古の庚申塔である。碑面には、祈りを捧げる本尊として梵字が彫られ、この石碑には「胎蔵界五仏」を表すものが刻印されている。県内における庚申塔の中では5番目に古く、胎蔵界五仏が刻印される塔としては最古のものである(岩手県立博物館(1992).岩手の庚申塔)。

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