「慰霊の森」で竣工除幕式が行われました

公開日 2019年11月22日

更新日 2019年11月28日

 11月22日、来年五十回忌を迎える「慰霊の森」の大規模改修が完了し、一般財団法人慰霊の森主催(理事長:猿子町長)「慰霊の森大規模改修と航空安全祈念の塔竣工除幕式」が行われました。

 式には、猿子町長や犠牲者の大半を占める静岡県富士市の森田正郁副市長、遺族、全日空や自衛隊関係者ら85人が出席。新たな慰霊塔の前で航空機事故の根絶を願い、惨劇を後世に伝えようと誓いを刻みました。
 総事業費は約5959万円。防衛省・自衛隊の職員有志、全日空、富士市民、雫石町民らの募金と日本財団の補助金で賄われています。

 新たに完成した「航空安全祈念の塔」は、中央に3本の高さ3.776メートルの石柱、それを囲むように14本の2.038メートルの石柱が立っており、それぞれ富士山と岩手山の1000分の1の高さで造られました。

 また、犠牲者の多くが富士市在住であったことから、訪れた人が富士山の方向に向くように配置されています。

 一般財団法人慰霊の森の理事長を務める猿子恵久町長は「慰霊の森は、ご遺族や町内の方々、航空関係者の世代を超えた善意と奉仕活動で守られ、大切に引き継がれている。慰霊や空の安全を祈念する場所として一般に広く開放し、多くの人に足を運んでいただけるよう努める」とあいさつ。

 ご遺族代表の小山和夫さんは「来年は五十回忌の年。遺族も高齢となり、事故当時のことを知る人も少なくなっている。記憶を風化させることなく、新しい塔に向かい、空の安全を祈願したい」と述べました。


 昭和46年7月30日に雫石町上空で発生した全日空機と自衛隊機による衝突事故。当時世界最大の航空機事故で犠牲になった162人の内、125人が静岡県富士市の方でした。

 富士市と雫石町は、ご遺族とともに犠牲者の慰霊を通じ、また、小学生による両市町への相互訪問などにより長年交流を深めています。

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改修した「慰霊堂」(写真左)と新設した「航空安全祈念の塔」(写真右)

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