令和元年9月24日定例記者懇談会を開催しました

公開日 2019年09月24日

更新日 2019年09月24日

令和元年9月24日 記者懇談会

発表事項要旨

1.国の「幼児教育・保育の無償化」にかかる保育施設の副食費の全額助成について

雫石町は、10月から始まる国の幼児教育・保育無償化の対象とならない3歳から5歳児の副食費(おかず代 や おやつ代)を独自に助成することとしました。

助成の内容ですが、児童1人あたり月額4,500円を町が保育施設に直接助成することで、保護者や施設の事務負担の軽減を図ります。このたび、関連予算608万円を町議会定例会に提案し、9月20日に可決されました。

町内に住所があって、保育施設に通う3歳から5歳児のうち、国の免除制度の対象となる世帯年収360万円未満の世帯の児童と、多子計算による第3子以上の児童を除く約250人が今年度の助成の対象となる見込みで、保護者の手続きは不要です。保育施設には担当職員が出向いて助成制度を説明し、広報やホームページなどでも周知を図ります。

雫石町は、「子育て応援宣言」を掲げ、子育てを頑張るみなさんを全力で応援することを宣言しており、このような助成などを通じて、誰もが「子育てって楽しい」と思えるような環境づくりを目指しています。

 

2.しずくいし健幸(けんこう)フェスタ2019の開催について

10月6日(日)午前10時から、町の「生涯健幸(しょうがいけんこう)プロジェクト」の一環として、一般社団法人岩手西北医師会、雫石医科歯科会との共催により、「しずくいし健幸(けんこう)フェスタ2019」を、雫石町健康センターで初開催します。 本町はメタボリックシンドローム該当者率が県内ワースト1位で、運動習慣の無い人の割合が高いことなどから、健康づくりに関係する部署が分野横断的に連携し、運動を核とした町民の健康づくりを推進しているところです。 この「健幸フェスタ」では、健康づくり表彰式が開催されるほか、ノルディックウォーキング体験、シルバーリハビリ体操体験、体組成や、視力、血管年齢などが測定でき、楽しく健幸づくりが体験できるイベントとなっています。 また、午後1時からは、心の健康づくりフォーラムとして、「これでいいのだ シニア世代 心のしなやかさを手に入れる」と題しまして、高齢期に生じやすいうつ病や認知症 に関する理解、また、命の危機に直面した時にしなやかに適応する能力を身に付けるヒントを、未来の風せいわ病院 智田 文徳(ちだ ふみのり)理事長からご講演いただきます。 町民をはじめ、健幸づくりに関心のある人など、どなたでも参加できる催しです。当日の取材につきましてもよろしくお願いいたします。

 

3.2019しずくいし産業まつりの開催について

10月19日(土)、20日(日)の2日間、町総合運動公園を会場に「しずくいし産業まつり」を開催します。

今年も「雫石牛」や各飲食店の料理が味わえるグルメコーナー、新鮮産直野菜や工芸品の展示販売が行われます。

また、町内で6次産業化に取り組む農家によるドン菓子のふるまい、雫石中学校家庭部による菓子販売、若手の花農家によるフラワーアレンジメント教室も行う予定です。

さらに今回は、市場のせり体験やドローンデモなどの新企画もあります。このほかにも、雫石中学校吹奏楽部の演奏、雫石高校郷土芸能委員会による演舞、ちびっこよしゃれ、魚のつかみ取りなど楽しいイベントや企画も多数展示いたしますので、多数のお客様のご来場をお待ち申し上げるとともに、取材につきましてもよろしくお願いします。

 

配布資料

・秋ののぼりロード大作戦について

・第3回雫石町吹奏楽教室発表会

・雫石町中央公民館グランドピアノ開放事業

・町の主要行事予定表

 

 

発表事項への質疑応答

1.国の「幼児教育・保育の無償化」にかかる保育施設の副食費の全額助成について

Q:国費での免除対象とならない児童の副食費を町が助成するということでよろしいでしょうか。

A:その通りです。

Q:このような助成は自治体によってバラツキはあるのでしょうか。

A:当町としても手立てをすべきと考えて助成することとしました。額としては大きいですが、国の免除対象となる児童と同等にする意味と、少子化ということと、子どもに手厚くしていかなければならないということで、国の方針が出た直後にこの助成策を打ち出しました。県内で同様の助成をする方針の自治体は13から14くらいと聞いています。大きい自治体は助成しないというか大きすぎて助成できない。小さい自治体ほど手厚くやろうという、県内の自治体はそのような傾向に見えます。

Q:この助成によって町内の3〜5歳の児童は全員副食費が無料となるのでしょうか。この助成の対象とならない児童はいるのでしょうか。

A:町内に住所がある児童については全員無料となります。

Q:保育施設というのは町内に限定されるのでしょうか。

A:町内でも滝沢市や盛岡市に通っている児童がいますが、そのような児童にも助成します。

Q:保育施設というのは幼稚園も対象ですか。

A:はい、幼稚園も対象です。

 

2.しずくいし健幸(けんこう)フェスタ2019の開催について

Q:メタボリックシンドローム(以下、「メタボ」)該当者率県内ワースト1というのは何年度の数値でしょうか。

A:国保加入者のメタボ該当者率が発表されていまして、それによりますと、手持ちの資料では少なくとも平成27〜29年度についてはワースト1です。ここ数年県内でも高い状況が続いています。

Q:人口に対するメタボの割合は何パーセントぐらいでしょうか。

A:平成29年度では国保の特定健診受診者のうち27.9%がメタボ該当者になります。

Q:ちなみにメタボ該当者の県平均はどれぐらいでしょうか。

A:県平均は19.1%です。

Q:こうした取り組みを行うことによって健康寿命も伸びるのではと思いますが、町長はどのように受け止めていますか。

A:自分の平均標準体重に持っていかないと、歳をとればとるほど健康を害すると思いますので、このようなイベントをきっかけに改善につなげていきたいと思っています。

Q:生活習慣病の割合で高いのはどのようなものでしょうか。糖尿病は高いでしょうか。

A:生活習慣病の括りで言うと、がん、心疾患が高いです。糖尿病が飛び出て高いというデータは出ていないです。

 

3.2019しずくいし産業まつりの開催について

Q:市場せり体験とありますが、具体的にはどのようなものでしょうか。

A:今回、丸モ市場さんのご協力をいただきまして初めての試みになります。日曜日(10/20)の午前中、農産物に触れ合う機会として企画しております。

Q:青果でしょうか。

A:はい。

Q:ドローンデモについて具体的に詳しく教えてください。

A:今考えている内容ですが、町営体育館の芝生に20〜30mのエリアを作って、薬剤散布用ドローンの中身を水に変えたもので散布実演し、農業者さんにも観ていただいて作業の効率化についてコメントをいただければと思っています。こちらはクボタさんの協力で企画させていただきました。

 

配布資料についての質問

 なし

 

記者からの当日質問

Q:地方創生の絡みで各自治体が作った総合戦略・人口ビジョンの期限が今年度で、このあと評価検証を行って次期5カ年計画を作ると思うのですが、雫石町としてはどのようなスケジュールで検証するのでしょうか。

A:総合戦略の検証は、国の指針によりKPIの指標を用いて毎年度委員会を開催し、検証・進捗管理を行っています。今年度もこれからやる予定で、5年間の検証については来年度やる予定です。また、新しい総合戦略につきましては、7月に国から方針が示されまして、年内に戦略を作り直すということで、これを受けて9月補正予算で業務支援委託料などを計上し、来年3月までに新しい計画を作る予定で進めています。

Q:現行の5カ年計画の次のステップということですね。ちなみにその検証は第三者が行うのでしょうか。どういった人でしょうか。

A:国が求める「産官学金労言」ということで、町内の農業者、観光業者、商工業者、金融機関、ハローワークから来ていただいたり、昨年度はテレビ岩手さん、その前はIBCさんといった報道機関からも来ていただいてご意見をいただきました。

Q:5カ年の検証結果がまとまるのは来年のいつ頃でしょうか。

A:だいたい秋口になります。

 

Q:今月はじめに知事選・県議選が終わりましたけれども、この結果を町長はどのように受け止めお考えでしょうか。特に県議選、滝沢選挙区が無投票になったあたりを。

A:やっぱり無投票は非常に残念でした。無投票になると有権者の興味がなくなります。投票率がどこを見ても下がります。非常に残念でしたし、新人が無投票で当選となると有権者が微妙な考えになるのではないかと。県知事選については、まず無投票にならなくてよかったという感覚です。

 

Q:教育長に伺いたいのですが、雫石小学校と御明神小学校のトイレ改修工事について。先週の議会でも撤回もあったりしましたが、これらのことについてどのように受け止めていますか、また、今後どのように進めていきますか。

A:議員全員協議会で説明したとおりですが、一連のトイレ改修については説明不足もあり混乱をきたしてしまいお詫びを申し上げました次第です。今後、スケジュールを含めて再度精査をして検討し直し、提案をしてまいりたいと思っています。(教育長)

Q:来年度予算にも関わってくることであり、おそらく11月くらいまでに出さないとまずいと思われますが。

A:それも含めて検討します。もう一度戻って。精査中ということです。(教育長)

A:説明不足が一番の発端ですが、誤解もあると思っています。今現在トイレが改修されていないから困っているかと言われればそうでもないですので、もう一回トイレの金額を含めて全体を精査して、議会に説明をしながら予算を立てていきたいと思っています。(町長)

Q:御明神小学校の方は現在順調に工事が進んでいるのでしょうか。

A:はい順調です。移転先の旧橋場小学校も工夫しながら活用しており、特に支障があるとは聞いていません。(教育長)

 

Q:町長が会長を務めている「岩手県へい獣処理協議会」事務局のJA職員の業務上横領の件が先日発覚しましたが、これに関する所感や、刑事告訴するかどうかお聞かせください。

A:一番心配した、新しい処理施設を建てるために各団体から負担金をいただいた口座には手がかかっていませんでした。平成28年から積み重なった金額が300数十万円ということであり非常に残念遺憾であります。今後、へい獣処理協議会の事務局体制について、JAだけでいいのかという検討も今後しなくてはならないなという思いがあります。非常に残念であります。

Q:協議会としては被害者となると思うのですが。

A:JA職員ということでJAの規程によって当該職員のこれからの処遇が決まるでしょうし、会としてはそれを協議していません。実際お金は被害が発覚してすぐ戻っているので。件としては残念ですが。

Q:監査は全てすり抜けていたのでしょうか。

A:そうです。後で見たら非常に手口が巧妙でしたし、JAの中で監査が行われているものでしたから、監査員も担当を信頼しきって、全ての出金や伝票の類まで行けなかったのではないかと思っています。

 

 

令和元年9月定例記者懇談会

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