公開日 2018年08月01日
7月21日、“雫石事故”を風化させまいと雫石中御所地区PTAが主催する慰霊の森の清掃活動が行われました。清掃には、御所地区の生徒や保護者、全日空労働組合連合会、町職員など162人が参加。林道の刈り払いや慰霊堂などの清掃に汗を流しました。
また、47年前に雫石町上空で全日空機と自衛隊機が空中衝突した「雫石事故」が起きた7月30日、慰霊の森で献花・拝礼(一般財団法人慰霊の森主催)が行われました。
この献花・拝礼には、深谷政光 町長やご遺族、全日空、自衛隊関係者らに加え、犠牲者の大半を占める静岡県富士市から小長井義正市長や当町との少年交流事業を行っている同市の小学生36人など、あわせて約200人が参加しました。
参加者全員で慰霊碑に献花・拝礼をし、162人の犠牲者の冥福を祈り、今後の空の事故の根絶を願いました。
遺族代表の小山和夫さんは「不幸な事故であったが、児童の交流も生まれている。犠牲者の死を無駄にしないよう後世に語り継いでほしい」と話しました。
また、献花・拝礼後、富士市雫石町少年交流事業の参加者は、慰霊の森管理人から当時の事故の様子や慰霊の森のことについて、真剣に話を聞いていました。
昭和46年7月30日に雫石町上空で発生した全日空機と自衛隊機による衝突事故。当時世界最大の航空機事故で犠牲になった162人の内、125人が静岡県富士市の方でした。富士市と雫石町は、ご遺族とともに犠牲者の慰霊を通じ、また、小学生による両市町への相互訪問などにより長年交流を深めています。