公開日 2015年09月11日
更新日 2016年04月11日
9月11日(金)、御明神小学校でPTA教育講演会・教育振興運動御明神小学校実践区子育て講演会が開催されました。
児童、PTAや地域の方が参加し、「–御明神小学校卒業生らが語る– 戦時下の雫石 学徒たちのくらし」と題して、南野 久美相(くみあい)さん(滝沢行政区出身・山津田行政区在住、82歳)と杉村 フミさん(下町行政区出身・上町一行政区在住、84歳)のお2人をお呼びし、滴石史談会の関 敬一さん(下町一行政区)の進行により、太平洋戦争末期の雫石町や子どもたちの暮らしについてお話をうかがいました。
講演では、着るものも食べるものも少なくみんなが貧しい生活であったこと、貧しいながらも助け合いながら明るく過ごしていたこと、子どもたちも勉強どころではなく労働力として工場で働かされたこと、出征する家族を見送ったことや、東京から疎開してきた子ども達との交流など、当時の生活の様子が語られました。
南野さんと杉村さんからは「あんな体験は二度と子ども達には味わってほしくない。国のために命を捧げた人、懸命に働いた人たちに感謝している。児童の皆さん、体を鍛えてよく勉強してください。」とメッセージをおくりました。
また、戦争について児童が書いた作文の中から、代表して四ツ家 菖斗(あやと)君が作文を読み上げ、「二度と戦争が起こらないよう自分たちにできることは、まず戦争について知ることです。」と発表しました。
さらに、ボランティアにより、「ひろしまのエノキ」の読み聞かせが行われ、児童と保護者が一緒に平和について考える時間となりました。