社会福祉法人康済会：社員インタビュー
障がいのある方が、
自分らしく安心して暮らせるように。
介護を必要とする人には様々な人がいます。お年寄りはもちろん、若くても病気などで寝たきりの人もいますし、障害を持った人たちもいます。康済会がサポートするのは、重度の障害を持った方々。人格と個性と思いを尊重し合う共生社会を目指し、誰もが、その人らしい生活が安心して送れるよう、敬意と感謝の念を持って支援しています。
同法人が運営するのは、障害者支援施設うぐいすの郷と併設してデイサービスセンター。滝沢市に訪問看護ステーション滝沢があります。うぐいすの郷は、全居室に電動ベッドとナースコールを設置。「生活介護・入所支援」として、食事・入浴・排泄など、日常生活で必要な介護を行い、安心して毎日が送れるよう支援しています。また、一時的に入居者を預かる「短期入所」や、障がいのある方やそのご家族からの相談を受け、必要な情報提供やアドバイスなどを行う「計画相談」、日帰りのデイサービスも行っています。このような施設は、県内に９ヶ所のみ。うぐいすの郷ではブログや広報誌を通して、積極的に利用者の普段の様子を発信し、ご家族や外部の方々に届けています。
職員の年齢層は幅広く、女性が多い職場です。出産や子育てへの支援はもちろんですが、個々の事情や心身の健康状態に合わせた働き方ができるのも、同法人の特徴。子育と仕事を両立する職員もいれば、病気の治療を受けながら働く職員もおり、その状況を周囲が理解し、大変な時は仕事をカバーしています。また、新人職員に対しては、３人１チームで指導。世代が異なる職員が混ざり合うことで、多様な視点やアドバイスが得られ、様々なことが吸収できます。無資格、未経験でも心配はありません。働きながら介護福祉士の資格を目指す人も多く、職員のキャリアアップを手厚くバックアップしています。
上和野 美咲さん
［PROFILE］
2002年雫石町出身。盛岡農業高校人間科学科で介護を学び、卒業後はブライダルの専門学校に進学。専門学校を中退し、2021年１月に入職。雫石町は自然が豊かで、ずっと住み続けたい町。写真を撮ることが趣味で、町内の様々な公園を探し歩いては、好きなショットを撮り貯めている。
介護福祉士の資格を取り、利用者さんを支えたい。
もともと高校で介護の勉強していたこともあり、いずれは介護職につきたいと考えていました。でも、若いうちに色々な経験を積みたいと思い、関心のあったブライダルの専門学校に進学しましたが、コロナ禍によって業界全体が厳しく、予定より早く介護の道に進んだんです。仕事内容としては、食事・入浴・排泄のお世話など、生活全般の介助が中心。利用者さんに喜んでもらえるよう、常にコミュニケーションを取り、細やかなケアを心がけています。人によって障がいの度合いや体格が異なるため、体の大きな方だと介助の際に体を移動させるのが一苦労。力仕事もあって大変なこともありますが、利用者さんから「ありがとう」と言われるのが一番嬉しいですね。10代の職員は私だけですが、20代の先輩職員も多く、みんな優しく、利用者さんも温かい人ばかり。仕事はまだまだですが、ゆくゆくは介護福祉士の資格を取って、利用者さんをしっかり支えられる職員になりたいと思っています。
下川原 瑞紗さん
［PROFILE］
1999年雫石町出身。盛岡市立高校を卒業後、2017年に入職。高校時代までバレーボールに打ち込み、就職後も活動していたが、現在の趣味はドライブ。町内をドライブしながら四季折々の花や風景を眺め、おしゃれなカフェやお店に立ち寄るのも楽しみのひとつ。
事務も介護も、コミュニケーションが大切です。
高校時代に商業科で簿記を勉強したのですが、学んだことを活かしながら、人の役に立てる仕事に就きたいと考え、入職しました。主に事務を担当していますが、時にはデイサービスの送迎や行事のお手伝いをすることもあります。また、広報委員として「広報誌うぐいすの郷」の制作を担当。施設の活動や行事の写真を撮り記事にしたりと、楽しく働いています。利用者さんと関わる機会は少ないのですが、心がけているのは、できるだけ利用者さんとコミュニケーションを取って信頼関係を築くこと。一緒に活動する中で感謝されたり、距離が縮まったと感じた時は、とても嬉しいです。同じ事務所で働く職員はみんな優しく、何でも話せる温かな雰囲気。地元の人が多いので話も合いますし、わからないことがあれば丁寧に教えてくれます。ここは障がいを持った方を受け入れる施設なので、話したくても話せない人、話が聞き取りにくい人など、様々な人がいます。どんな利用者さんにも真摯に向き合える、思いやりのある人に働いてもらえたら嬉しいですね。