盛岡セイコー工業株式会社:社員インタビュー

雫石町の企業紹介 社員インタビュー

進化する時計づくりを、
雫石から世界に発信する!

時計 盛岡セイコー工業株式会社
盛岡セイコー工業株式会社

時計は、どのような仕組みで動くのか、知っていますか。時計の心臓部であるムーブメントには、電池で動く「クオーツ式」とぜんまいで動く「機械式時計」の2種類があります。有名ブランドの高級時計の多くが機械式であり、盛岡セイコー工業がメインで製造しているものが高級腕時計「グランドセイコー」の機械式モデルです。
1970年にセイコーグループの製造拠点として誕生した同社は、部品製造から、組み立て、調整、検査までを一貫して行う世界でもまれな会社。「匠の心と、先進テクノロジーの融合」をモットーに、最高峰の腕時計づくりを目指しています。

盛岡セイコー工業株式会社

構内にある「グランドセイコースタジオ 雫石」では、熟練の技能士たちが時計づくりの全てを担い、千分の1ミリレベルの高い寸法精度の部品からなる機械式時計を作っています。その技術力は世界でもトップクラスで、スイスの検査機関の規格以上の厳しい検定規格を設け、より正確な機械式時計づくりに取り組んでいます。

盛岡セイコー工業株式会社

こうした高度な技術や技能を育み、継承していくために、最も力を入れているのが人材育成。同社では、入社時から段階的に成長できる育成プログラムを設け、社員が希望するキャリアを実現できるようサポートを行なっています。また、ワークライフバランスを保ちながら、安心して働ける環境づくりにも取り組んでおり、子育てに関わる制度の充実や女性が活躍できる環境整備も積極的に進めています。雫石町という自然に恵まれた場所で、岩手の優れた技術を世界に発信し続ける盛岡セイコー工業。ものづくりに興味のある若者たちが、活躍し、成長できる場が、ここにあります。

盛岡セイコー工業株式会社:齋藤勝雄さん

齋藤 勝雄さん組立士

[PROFILE]
1968年西和賀町出身。1986年に西根時計工業(盛岡セイコー工業子会社、1993年に合併)に入社。2008年に時計技能競技全国大会優勝、2016年にいわて機械時計士技能評価 IWマイスター認定、2017年に卓越技能者(現代の名工)として選定され、機械式ムーブメント組立・調整の第一線で活躍中。

夢を持っていれば、努力することが楽しくなる。

盛岡セイコー工業株式会社

小さな頃からものづくりが好きで、時計づくりに興味を持ったのが入社のきっかけです。高級機械式腕時計の組立部門に配属され、師匠の下で5年ほど修行を積みましたが、最初に命じられたのが厚さ1.98ミリの極薄メカニカルムーブメントの組み立て。中には120点を超える細かな部品が組み込まれているのですが、初日は1日かけても時計が全く動かず、力不足を痛感。ひたすら努力を重ね、4年目にしてようやく師匠から合格点をもらえるようになりました。ムーブメントの組み立てには高い技術が求められ、指先の感覚を頼りに100分の1ミリ単位で部品を調整しなければなりません。人一倍の集中力、忍耐力、粘り強さが必要ですが、こうして完成した時計が動き出した時には大きな達成感を感じました。現在は、後輩の指導に力を入れており、技能五輪で優勝できる人材を育て上げるのが目標です。夢を持って、それに向かって努力する大切さと喜びを伝えていきたいと思っています。

盛岡セイコー工業株式会社

〒020-0596
岩手県岩手郡雫石町板橋61-1
TEL019-692-3511 FAX019-692-1170

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