公開日 2025年09月19日
【地域×キャリアデザインプログラムを開催】
2025年9月3日~8日、雫石町で横浜国立大学と駿河台大学の学生を迎え、「地域×キャリアデザインプログラム」を開催しました。学生たちは「地域で働くこと」「地域で暮らすこと」をテーマに、町の人々との交流や豊かな自然・文化に触れながら、自分のキャリアやこれからの暮らし方について深く考える6日間を過ごしました。
◆1日目 盛岡セイコー工業『グランドセイコースタジオ雫石』見学・体験、町長面談
初日は、盛岡セイコー工業「グランドセイコースタジオ雫石」を訪問しました。熟練の職人による繊細な手仕事を間近に見学し、学生たちは息をのむように見入っていました。「一秒一秒に込められた技術と情熱に圧倒された」という声があがるほど、ものづくりの奥深さを体感する時間となりました。続いて、実際に小さな時計部品を使ったオリジナルペンづくりにも挑戦し、自らの手で形にする喜びを味わいました。夕方、町長との面談が行われ、「まちのトップと直接話すのは初めて」と話す学生も多く、未来のキャリアや暮らしを考えるうえで貴重な経験となりました。
◆2日目 小岩井農場見学・グループワーク、YU-YU FARMでの体験
午前は小岩井農場を訪れ、来年冬に開催予定の「雫石冬フェスタ in 小岩井農場」をテーマに、若者がどのように参加できるかをグループで考えました。広大な自然の中で「観光」と「地域の未来」を結びつける議論は、学生たちに新しい視点を与える貴重な時間となりました。午後はYU-YU FARMへ。馬のお世話や乗馬体験に加え、重機操作にも挑戦するなど、普段は味わえない体験の連続でした。「馬の温もりに心が癒やされた」「重機の迫力に圧倒された」といった声があがり、笑顔と驚きにあふれる一日となりました。自然、動物、人とのふれあいを通して、学生たちは雫石ならではの暮らしの魅力を全身で感じ取っていました。
◆3日目 白炭職人体験と炭火土鍋ご飯、網張ビジターセンターでの活動
午前は西山地区の炭窯を訪れ、伝統の白炭づくりを見学しました。実際に白炭を使って七輪で土鍋ご飯を炊き上げると、立ちのぼる香りとともに炊きあがったご飯は、岩塩をひとつまみ添えただけで驚くほど香ばしく、深い味わいに。学生たちは「炭火で炊いたご飯と雫石の野菜の美味しさに驚いた」「食材そのものの力を感じた」と口々に感動の声をあげ、忘れられない体験となりました。さらに「挑戦する心を忘れないでほしい」という言葉が胸に響き、学生たちは静かに、しかし力強くうなずいていました。午後は網張ビジターセンターへ。森の中をゆったりと歩きながら、普段なかなか触れることのない自然の美しさに心を開き、未来へのアイディアを語り合いました。プログラムの締めくくりは網張温泉。森に包まれる静けさの中で心も体もほぐれ、学生たちにとって雫石で過ごした一日は、学びと感動に満ちたかけがえのない時間となりました。
◆4日目 移住者交流会、しずく×CANでの軽トラ市準備、地域交流会
午前は移住者交流会。ピザや香り袋づくりを通じて、地域の方々と笑顔で交流しました。学生たちは事前に調べた雫石の情報を紹介し、移住者さんとの対話を深める姿も見られました。午後は「しずく×CAN」で元祖しずくいし軽トラ市(以下軽トラ市)の学生企画「WAROCK」の準備。夜には同世代の学生や町民の方々とじっくり語り合う時間もありました。地方と都市での暮らしの違い、これからの進路やキャリアについて話題が広がり、地元高校生からも次々と質問が飛び出しました。互いの考えを率直に交わすことで、参加した学生にとっても、雫石の高校生にとっても、大きな学びと成長につながる貴重な機会となりました。また、町民のみなさんが持ち寄った手料理に舌鼓を打ちました。
◆5日目 軽トラ市「WAROCK」出店、報告書作成
午前は軽トラ市で「WAROCK」を出店。石に絵を描いて交換し合うことで、地域の方や子どもたちと自然に交流できる取り組みとなりました。「遊びを通じて地域とつながる」という発想が好評を得て、心あたたまる交流につながりました。来場者への声掛けに苦戦したものの、子どもたちが楽しそうに描く姿を見て、学生も「やってよかった」と達成感を感じていました。午後は報告書作りに取り組み、一人ひとりがプログラムの学びや気づきを振り返りました。
◆6日目 成果報告会
最終日は成果報告会を実施。学生たちは緊張しながらも堂々と発表し、「雫石での体験を将来にどう生かすか」を語りました。「雫石で出会った人の温かさに感謝」「また必ず戻ってきたい」との声もあり、会場は温かな雰囲気に包まれました。
参加学生の声
「皆さまの言葉や優しさが宝物です。貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。学んだことをこれからに生かしていきたいです。」
「普段できない体験ばかりで想像力が鍛えられました。人生において大切なことを多く学べた有意義な6日間でした。」
「炭焼き職人の坂内さんの話が印象的でした。自分も夢中になれるものを見つけたいと思います。」
「しずく×CANの居心地の良さに感動しました。子どもたちが安心して集まれる場があるのは素晴らしいことだと思います。」
「セイコーの齋藤さんの姿勢に感銘を受けました。これから困難に直面したときに思い出したい言葉をいただきました。」
ご協力いただいた皆さまへ
盛岡セイコー工業株式会社様、小岩井農場様、網張ビジターセンター様、YU-YU FARM柴田様、炭焼き職人坂内様、まちサポ雫石様、休暇村岩手網張温泉様、そして地域の皆さま。学生を無償で受け入れてくださり、温かいご指導を賜り本当にありがとうございました。
まちと継続的に関わっていただくことで、地域の力にもなり、同時に学生の皆さん自身の成長にもつながると感じています。今回の取り組みは、その第一歩となりました。学生のみなさん、ぜひまた雫石町にお越しいただけることを、心よりお待ちしております。
📌 9月8日の報告会資料については、準備が整い次第掲載いたします。
報告会でのプレゼン資料[PDF:7.38MB]
畑結菜活動報告書[DOCX:18.1KB]
岩須謙人活動報告書[DOCX:30.9KB]
堀内美優活動報告書[DOCX:27.1KB]
鈴木里美活動報告書[DOCX:113KB]
窪澤茅亜活動報告書[DOCX:14.8KB]
📌移住者交流会での雫石町の紹介(事前学習より)
畑結菜(雫石町紹介)[DOCX:291KB]
堀内美優(雫石町紹介)[DOCX:431KB]
岩須謙人(雫石町紹介)[DOCX:305KB]
窪澤茅亜(雫石町紹介)[DOCX:1.03MB]
鈴木里美(雫石町紹介)[DOCX:388KB]
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