公開日 2019年09月19日
更新日 2019年09月19日
和元年9月18日19:00から、雫石町役場3階大会議室において、高校再編計画(後期基本計画)に関する出前説明会が開催されました。
説明会は、岩手県教育委員会の職員を講師に迎え、令和3年から開始となる高校再編計画の後期基本計画の方向性の説明が行われました。
説明では、少子化に伴い県内の中学生が減少する中で、岩手の将来を担う人づくりを進めるため、
1.生徒数が減少する中での望ましい学校教育の確保と適切な配置による教育の質の保証
2.広大な県土等の地理的条件を考慮した教育の機会の保障
を視点として、様々な情報を分析して後期基本計画を策定していくこととしており、前期基本計画の取り組みの状況や、中学生からのアンケート結果などが示されました。
今回の出前説明会の参加者の意見も貴重な情報として、後期基本計画策定の検討材料するとのことであり、参加者からは
○教育の質を高めるための大規模校の視点ではなく、地域の核としての高校存続の視点からの
再編計画を策定してほしい。
○高校が中学校や地域との連携を強化するために県教育委員会が高校へ関与してほしい。
○広大な雫石町の面積や、送り迎えが出来ない家庭の実情を考慮してほしい。
など、雫石高校の地域への貢献度の高さを鑑みて存続を視野に入れた計画策定を望む意見が出されたほか、受験生の保護者からは
○雫石高校卒業後の進路などが保護者に知られていない。受験生の家庭に来る文書が見づら
いので、もっと保護者の目を引くようにすれば雫石高校の受験生も増えると思う。
などの、雫石高校の魅力の周知不足への意見も出されました。
これらの意見に対して、県教育委員会からは、
○学校の魅力として、スポーツや学問の環境の充実とともに、地域との連携も重視したい。
○教育の質の保証と、教育の機会の保障の視点を基本とするが、地域の実情なども考慮して
全て統合とする計画にはならない。地域の核としての高校の存在とのバランスを、皆さんの
ご意見を参考としながら検討していく。
○雪上運動会や郷土芸能委員会など、教員と生徒が一体となって雫石高校の魅力化に取り
組んでおり、雫石高校は魅力的な高校だと感じているとともに、これからも魅力を向上させる
ことができる高校だと思っている。
○雫石高校将来ビジョンの策定や、短期、中期、長期の取り組みなどは承知しており、地域が
高校に対してここまでの支援をしている地域はあまりない。このような地域と高校の連携は
重要。
などの見解が示されました。
最後に、県教育委員会から、「これから高校生になる子供たちに喜ばれる教育環境の整備が重要であり、そのために、皆さまからの意見も検討材料として後期基本計画を策定していく。」と発言があり、説明会を終了しました。