公開日 2020年03月02日
更新日 2020年03月02日
例年3月は、1年で最も自殺者が多いことから、国では3月を「自殺対策強化月間」と定めています。
雫石町の自殺死亡率は国や県と比較して高率で推移しています。
ご自身のため、大切な人のため、地域全体で心の健康づくりに取り組みましょう。
ご自身のこころの健康のために
つらい状況を乗り越えるための対処法は人それぞれです。自分にあった対処法を身につけましょう。
《対処法の例》
・疲れた時は休養や睡眠を十分にとる
・趣味や余暇活動で気分転換をはかる
・身近な人とコミュニケーションをはかる
・深呼吸をする(10秒呼吸法)
①3秒かけて鼻から空気を吸う②1秒息を止める③6秒かけて口から息を吐く
・物事の見方や考え方を変えてみる
(楽な考え方)それぞれ考え方が違ってあたり前。完全にできなくても、最善を尽くせばよい
セルフケアも大切ですが、つらい時には人に相談したり、支援を求めたりすることも、こころの健康を守るために必要な力です。
悩みを一人で抱え込まずに相談してください。
身近で悩んでいる人がいたら~私たちにもできるこころの支援~
私たち一人一人がゲートキーパー(命の門番)としての意識を持つことが大切です。
ゲートキーパーとは、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聴いて、必要な支援につなげ、見守る人のことです。
必要となる特別な資格はありません。普段の生活に、ゲートキーパーとしての視点を取り入れてみましょう。
【気づく】家族や身近な人の変化に気づいて声をかける
・生活の変化は悩みの大きな要因
昇進、引っ越し、出産など、一見他人には幸せそうに見えることでも、本人にとっては大きな悩みになる場合があります。
・周囲から見てわかる「いつもと違う」様子
表情が暗い、涙もろい、口数が少なくなった、反応が遅いなど
【声をかける】温かく声をかけ、心配していることを伝える
・なぜ声かけが必要か
悩みを抱えている人は、「結局自分で解決するしかないのでは」「話しても分かってもらえないのでは」など様々な不安や心配から一人で悩みを抱えて孤立してしまうことがあります。声をかけて一緒に悩み、考えることが孤立を防ぎ安心を与えます。
・声かけの仕方に悩んだら
「どうしたの?なんだか辛そうだけど・・・」
「この頃元気ないようだけどどうしたの?」
「だいぶ疲れているようだけど、大丈夫?」
「何か力になれることはない?」
【話を聴く】本人の気持ちを尊重し耳を傾ける
・「話しを聴くだけでは何もならない」と感じる人もいると思いますが、傾聴は悩みを抱えている方への大きな支援となります。
・話を聴く時のポイント
本人を責めたり、安易に励ましたり相手の考えを否定することは避けましょう。
話を聴いたら「大変でしたね」「よくやってきましたね」というように、ねぎらいの気持ちを言葉にして伝えましょう。
【つなぐ・見守る】早めに専門家に相談するように促す
・心の病気や経済的な問題などを抱えているようであれば、医療機関、公的相談機関(町健康推進課)などの専門家への相談につなげましょう。
・相談窓口に確実に繋がることができるように、相談者の了承を得たうえで、可能な限り連携先に直接連絡を取り、相談の場所や日時等を具体的に設定して相談者に伝えるようにしましょう。
・相談窓口までの地図やパンフレットを渡したり、交通手段等の情報提供をするなどの支援を行いましょう。
・相談を受けた側も一人で抱え込まず、プライバシーに配慮した上で、家族や友人、上司といったキーパーソンの協力を求めましょう。
【見守り】温かく寄り添いながらじっくりと見守る
・中には、なかなか相談につながらない方もいるかもしれません。そんなときには、あせらずに温かく見守ることも支援の一つです。
≪心の健康相談のお知らせ≫
気持ちが落ち込む、眠れない、イライラする、誰とも会いたくない、もの忘れがある、飲酒量が増えた・・・等、こころの問題や悩みのある方、家族や大切な人のことでお困りの方など、精神科医が相談に応じます。
〇相談日 年7回(広報お知らせ版や町民カレンダーでご確認ください)
〇時間 14時半~
〇相談医 未来の風せいわ病院 理事長 智田文徳 医師
〇場所 雫石町健康センター、相談者宅 等
〇申込み 予約制ですので、事前に健康推進課(℡692-2227)まで連絡をお願いします。
~保健師による相談、家庭訪問は随時行っております~
【相談窓口一覧】
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