63年前の雫石大火を忘れない 被災家族が記念碑周辺を清掃

公開日 2014年05月13日

更新日 2014年12月03日

 雫石大火警鐘不忘の会(佐々木正志会長)は、今年も大火発生の日である5月13日に下町の臨済寺境内南側に建つ記念碑周辺を清掃し、防火への思いを新たにしました。

 佐々木会長は「今でも町内で、時々火災が発生している。私たち雫石大火警鐘不忘の会では、町内の火災が少しでも少なくなるように願って、ここに木を建て、目立つような場所にした。だから、町民の皆さんもぜひ、あの時の大火を思い出して、火災が発生しないように心がけて欲しいと願っている」と話しました。

 雫石大火は昭和26年(1951年)5月13日白昼に発生。発火場所の雫石駅前から風下の下町周辺に延焼し162世帯が焼け出されました。

 ここに吊るされている半鐘は、その大火の時に駅前消防屯所で打ち鳴らされたものです。

昭和二十六年 雫石町未曽有の大火【雫石町史より】

 昭和二十六年五月十三日、この日は、旧暦の四月八日で釈迦誕生の日にあたり農家は休みで、多くの人々は盛岡の大名行列を見に出かけて留守。更に、雫石町外三カ村の連合消防演習が安庭で行なわれて、消防は藻ぬけのから。加えて十日から晴天が続き、十二日には火災警報が発令されていた。この日の気象は、晴天のうえ西南西の風、風速十メートル前後と悪条件が重なっていた。午後三時十五分頃雫石駅前高橋製材所貯木場より出火、強風にあおられて飛ぶ火の粉は、乾燥した茅葺屋根に飛び火して、第二、第三の発火点となるなど、同時多発性の火災となり、出火後およそ一時間にして町市街地の三分の一にあたる駅前、下町に燃え広がり、全戸数の三分の一を灰じんにして、午後六時三十分頃ようやく鎮火を見るに至った。

 また飛び火によって、町の北東約三・五キロメートルにある町有林鉢森の造林地に引火し、山火事が発生し、造林地約二町歩(約二ヘクタール)、山林約三町歩(約三ヘクタール)を焼失した。

詳細については、こちらをご覧ください。(雫石町史抜粋 PDF:1.4MB

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